求めよ、されば与えられん。
今日の音。「T-Rex」 “Get It On”


やっぱり、前向きってパワーと偶然(必然?)がくっついてくるものなんだな、と実感。

昨日ヨガのクラスが終わってからお腹がすいたので近所の中華屋さん兼バーへ。(わかる人にはわかるね…。こういう時に名前を伏せるわたしはずるいかも。でも誰かわかっちゃうので)
この間みんなで来た時大好評だった、坦々麺を食しに行ったのだが、いつもの常連さんがいた。挨拶をし、ヨガパンツとTシャツでカウンターに座るわたし。
軽くみんなと話しながら、ぼうっと音楽を聴いてご飯を食べた。

食べ終わり、お酒もなくなったので帰ろうとすると、常連のMさんとその彼女が帰るところで、彼らとずっとビジネスの話しをしていたまっと(現在急成長中ベンチャー企業社長)が外まで送っていた。戻ってきたまっとは
「凛、帰るの? もう一杯どう?」
とお酒を勧め、なんだかまっと疲れてるみたいだし、一杯付き合うか、と座った。

まっとはTという、某証券会社勤務で弁護士資格を持つ外人の最初のお客さんである。
彼ら2人は仲が良い。がTは有名なやりちんで、女の子には女の子、ということでわたしに気に入った女の子をナンパさせたり、寝て捨てた女の子がバーに乱入した時も友だちに対応を任せ帰ってしまうような男である。(彼女がいるのに寝まくる。毎年エイズ検査を受けている輩。男性ホルモン過多で絶対将来禿げると思う)
わたしの彼にいろいろ頼り、年収、仕事の面で負けているので去年の「今年の抱負」が「S(彼)に年収で勝つこと」という矮小な男だ。
そしてTの彼女Aはセックス大好きな女。それだけが楽しみで生きている感じ。みんなの前で他の人の性生活を聞きまくり、「え?」とびっくりするとにこにこして教えろ教えろと詰め寄る。「人生そればっかりじゃないでしょ」とため息混じりに諭したわたしに「えぇー、そうですかあー?」とのたまった女である。すぐにやれそう(と言うかやれる)で、純日本人の顔をしている(下膨れで目が細い)のでオリエンタル好きな外人には受けが良い。

わたしは彼女のことがほんっとうに大嫌いで、いろいろ迷惑もかけられた。仲間もAのすごい態度や発言にはびっくりしていて、Aが来るのはちょっと、ということで段々Tとも会わなくなっていった。

まっとは純粋である。良い人だ。Tのことがあまり好きではない、と言ったわたしに「どうして?」と質問攻めにし、Aが巻き起こした浮気事件(Tのお客と浮気しまくり)で、わたしに迷惑をかけたことやTがわたしの彼が手伝ってものにしたプロジェクトをさも自分の力でやったように見せかけ昇進したことなどを話した。

わたしはおじいちゃんが死んでからいろいろ考えるところがあった。
人の好き嫌いがはっきりしているわたし。
姉とは昔いろいろあった。うちは複雑な家庭環境である。
それを脱した彼女は今になっていきなりわたしの細かい世話や言葉尻をとらえる。
父には最近失望してしまった。
人間関係の難しいところを凝縮したような関係が身近にあって、「嫌いだから会わない」なんて言っていられない状況。
この人はこうで、こういう考えなんだ。そっか。あんまり好きじゃないけどそういう考えもあるよね、ふーん。が、一番いい、と周りは言っていたが、やっと実感した。

「だからTやAのこと、まだ苦手だけど今はI don't careって感じなの」
と言ったわたしにまっとは
「うん。人生は短い。嫌いな人にエナジーを使ってる時間はないよ」
と。本当にそうだと思う。

最近わたしは勝手に隠居していた。
好きな人とだけ会って、好きなことだけしていた。
昔はそれでいいと思っていたし、それが理想だと思っていたのだけれど違うと最近気が付いた。人は人でしか磨けない。いろんな人と会って話すことで自分の考えも明確になるし、+その人の考えも理解できる。一石二鳥なことだ。しかも楽しいし。

昔のわたしは人と会って話すことが大好きで。
銀座時代はどうしようもないお客さんでも「凛のところへ連れて行け」と言われたくらい、話しを聞くのが上手だった。
この人は何を考えているのか、どうしてこんな態度なのか。
問題のあるお客さんでも大抵じっくり話しを聞けば原因がわかる。
中にはどうしようもない人もいたけれど、その人の心の奥を知るのが好きだった。
それから嫌いになったり好きになったりは自分次第。
最近は偏屈になってそんなことも忘れていたんだなあと思った。

人は人、自分は自分。
グレーゾーンがあってもいいじゃん。
昔付き合っていた某広告代理店のおじさまはグレーゾーンが広い人だった。
わたしもその中に入っているのか? はっきりした人が好きだわたしは、と酔った時に詰め寄り、「君は入ってないけどグレーゾーンが大きくないと代理店にいられないよ」と言われた。
おじさまは京都の出身で、さすが代理店の管理職、人との間の取り方が上手だったのだが、時にわたしはそれが嫌で、勝手に怒ったことがある。
が、今だからわかる。グレーもあり、だ。
「日和見主義だ!」
と怒り銀座のバーを飛び出しタクシーを止めようとしたら乗車拒否されたこともあったが、今ならわかるよ京都さん(おじさま)。

まっととこんな話しをするようになるとは思わなかった。
彼は以前「愛人が欲しい」と言ったことがあり、わたしは「やっぱりTの友だちって最低」と思っていたのだが、それは冗談だったらしく。(やや本気っぽかったけど)
その発言から距離を置いていたのだが、2人で飲みに行った彼が「彼のこと今までいい加減だと思ってたけど、ちゃんと考えてるよ。じゃないとあそこまで会社、成長しないよね」としみじみ言っていたのがよくわかった。

Tは人からの影響を受けやすい。まっとにもちょっとそういうところがあり、彼の奥さんも「Tと遊ぶのはちょっと悪い影響があるかも」と言っていた。やっぱり友だちって影響し合うものだから似るところが出てくる。
それ故わたしは「まっとちょっとやだ」と思っていたのだが、いろいろ話して印象が変わった。

一杯が二杯になり。
いやあ、いい日だったなあ。帰ったらドラミと遊ぼう、とお店を出て携帯電話をチェックしたら、京都さんから電話が入っていた。

何だかつながってゆくなあ、おっさん銀座で飲んでるんだろうなあ。電話してみるか、とボタンを押したら話し中。
良かったかもしれない。
昨日彼に会っていたらわたしは「やっと言っていたことがわかった」とたくさん言葉を交わしていただろう。多分朝まで。
それをわたしの彼が知ったらどうなっていたのか。接待を受け、くたくたで帰って来てわたしがいなかったら心配するだろう。

いずれ京都さんには会わなければいけない用事があるのだが、昨日会わなくて良かった、と思った。


おまけ。
今日も出会いと気づきがあり、どんどんいい方向へつながっていく感じ。
求めよ、されば与えられん、は本当かも。
これはまた次に。
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by rinkomatsu | 2004-12-12 04:19 | 日々の生活。
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