前の男。
今日の音。「Sade」 “By Your Side”

から電話があった。
三井アーバンの前という、非常に懐かしい場所の前から。
関西の支社に行くらしい。
彼は京都人だが、関西支社に行った部下(わたしも会ったことがある)のことを「関西の広告は駄目。関西行ってもつまんないぜ」と言っていた人だったのだが、某アジアの国or関西、だったらしく、関西に決めたらしい。
「まだ正式な人事じゃないけど、お知らせ」
と言って、他の人事についても教えてくれた。
銀座で働いて良かったこと。それは素敵なおじさまたちとの出会いと、日経より早いビジネス情報。

京都氏は、以前連れて行って「おお」と感動していた『Bar HO(バー ホー)』(外人に言うとびっくりされる名前ですが)にお客と行って喜ばれた、とか、わたしがドン様と呼び(ドン・ジョンソンに似ているから。某広告代理店社長)慕っている方と「○○さん(ドン様)も関西出張多いみたいだから遊べるな」だとか、今後の彼が担当していた某大企業の今後、などを以前と変わらず人のことなんて考えず、穏やかかつにこやかに話していた。
「で、最近どう? 新しいことある?」
いつも彼はわたしから新しい情報を仕入れていた。新しく美味しいレストラン、かっこいいもの、かっこいいお店、わたしが言える範囲での他社、業界の動きなど。
前と変わらないのだ、と思いちょっと悲しくなった。

関西に行くということは、扶養家族も付いてゆくということであろう。
もう聞いてもいい関係なのに、聞けなかった。
わたしは彼の子供がいくつなのかくらいしか知らない。(今いくつか全くわからん。多分11とか?)奥さんのことも、何も。
それでも、今他の人と暮らしているのにも関わらず、ちょっと使っていなかった感情の引き出しが開いた。

「御茶屋にはまるんじゃないですか?」
「東京と違うからなあ。はまるかも」
笑って受話器の向こうで話している彼が想像できる。
わたしはよく1人で京都に行っていて、先斗町辺りを通るたび、京都氏が行っている御茶屋バーを思い出し複雑な気持ちになった。
はまりそう、彼。

企画書のことなど、彼に手伝ってもらえばかなり助かることがたくさんあったのだが、
「関西に行く前に会って見てもらっていいですか?」
と言えず、概要を説明して終わった。それは正しいチョイスだと思うのだけど、何故か悲しくなったのだ。

みんなちゃんと進んで行ってる。わたしは?
働いてもいない。以前より人との接触が少なくなった。
さみしい。

外を見たら吹雪で、ドラミを抱きしめてバルコニーに出たら彼女はがしっと掴まって、長い間雪を見ていた。
昔だったら、こんな夜は外の見えるバーで1人、シャンパンを飲んでいたはずだ。
今は知らないバーだと寂しくて、1人じゃいられない。
美味しいシャンパンは、好きな誰かと分かち合いたくなった。

わたしは彼と別れて成長したと思っていたが、ある程度成長してから止まってしまった気がする。

神様がいるのか、おじいちゃんがそうしてくれているのかわからないが、「早く帰って来る」と言って、以前居た証券会社との接待に向かった彼から何の連絡もない。
だから京都氏の電話を取れたのだが。
おじいちゃんは、土曜日で100日。仏教用語で何かあるらしいが、調べる気力もない。
明日、先生と会う前にお墓参りに行く。
わたしの爪は、先生に会うために綺麗に塗られているが、心はぐったり。
明日大丈夫? わたし。

ここまで書いたら彼から電話。
「livedoorについてすっごい話し聞いちゃった!」
と嬉しそう。話してくれたのだが、「Blogに書いてもいいけど、これはちょっと待って欲しい」そう。
(彼もBlogに裏情報が載るのは歓迎している。「日本人はもっと株とか証券会社について知るべきじゃ!」だ、そうだ。)
「迎えに行くよ?」
「大丈夫、○○(元いた証券会社)の名前で帝都(帝都タクシー。彼は六本木に住んでいた頃毎日家に来てもらって通勤していたお気に入りの会社)呼んであるから!」

何だか妙にタイミングが良い。
おじいちゃん?

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お風呂の準備をしながら、ぼうっと『Sex and The City』を観、ハーゲンダッツアイスを食べ(アメリカ人みたいだ)やや落ち着いたわたしは、彼の接待のせいで今日あった『LANVIN』なんとかのパーティをミスったことに気がついた。ち。
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by rinkomatsu | 2005-02-25 01:14 | 日々の生活。
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