今日の音。「The Finest」 “She Drives Me Crazy”
意に反して(いや、かなり言いたいことがあったに違いない…)かなーり長いので、覚悟の上お読みくださいませ。 最近『Metrosexual(メトロセクシャル)』という言葉が男性誌などで氾濫しているが。 わたしは日本で認識されているそれ、と海外でいうそれ、わたしの考えているそれ、とは全て違うと思っている。海外のそれ、とわたしの思っているそれ、はちょっとリンクするが、日本のそれ、ってすっごく違うと思う。 アメリカだと、これが一応メトロセクシャル養成番組とされている。 『Queer Eye for the Straight Guy(クウィア アイ フォー ザ ストレイトガイ』 すっごく面白い。queer、つまり同性愛者の男性がヘテロセクシャルのださい男の子をかっちょよくしてあげる番組。大人気である。 日本だと、男の子がただ見た目を磨くと称し、別にファッショナブルではない服装に女性もののバッグなんかを持っちゃったりしている。 それに「推進委員会」なるものまであり…。『queer eye』に似てる。許可は取ったのだろうか…。 映画だと、『American Psycho(アメリカンサイコ)』がいい意味でも悪い意味でもメトロセクシャルだと思う。 日本の「自称メトロセクシャル」な人たちって、中身もないしいい顔してないし、何故か女性もののバッグ持ってるし、『New Balance(ニューバランス)』のスニーカー履いてたりするし。(アメリカでは『L.A Gear(エルエー ギア)』みたいに、女の子のみが履くものとされている) そんなことはいいとして。 わたしはずっと男性向け雑誌にものを書いていて、若い男の子の取材とかもたくさんした。 その時しみじみ思ったのが、若い子のマナーと社会性のなさ。 いい子もいるのだが、圧倒的に、絶句しちゃう子のほうが多かった。 屋内でも帽子被りっぱなしだし(買い物ならともかく、レストランとか教室でも!)、ありがとうとかすみません、とかも言わない。 塾でもそういう子が多くて、「何で帽子取らないの? お洒落のためなの?」と取材したくなる。 帽子は女性が来た時や、レストラン、屋内では取るのがマナーである。 しかし今日、お試し受講みたいな人たちが山ほど教室に来る中、うるさい男子もいたがちゃんとお礼を言ったり、先生に詳しく質問した後、頭を下げる子たちが多く、偶然わたしの隣に座ったお試し受講の男の子は非常に綺麗な眼をしていて、わたしに講義のペースや内容のことなどいろいろ質問した後、ライヴクラスの教室に去って行った。 今日ぐるっと教室を見回してみて、お試し受講で来ている子のほうが(今日は)熱心だったし眼がきらきらしていい顔してる子が多かった。 わたしは俗に言う「メトロセクシャル」なんかを目指さず、彼らにはいい顔したかっこいい大人になって欲しい。 わたしの思う素敵な男の子は 1. いい眼、いい顔をしている。 2. ちゃんと日本語が話せる。 3. 不遜そうに見えても実は礼儀正しい。 4. 自分より弱いもの(お年寄りとか女性とか)にさりげなく気を使える。 5. ちゃんと自分の意見を持っている。 である。 そしてメトロセクシャル、であるが 1. 自分に似合うものを知っている。 2. 美味しいものが好きで、ちゃんとご飯も作れる。 3. 身だしなみには気を使うが、眉毛を抜いたりファンデーションを塗ったり鏡を持ち歩いたりするレベルではなく、人に不快感を与えない外見を維持する術を知っている。 4. ブランドらぶ! ではなく、ちゃんと主義を持って服を着こなせる。 5. 行きつけの美容院(床屋さん)、ネイル(床屋でしてくれるところが望ましい)、スパ(マッサージ)屋さんがある。 6. 話題が豊富。 7. gayにも好かれるが、gayではない。 8. ジェントルで、ちゃんとエスコート出来る。 9. 所作が美しい。 10. きちんとしたマナーを身に付けている。 であると考える。 かっこつけてる男が、マナーも知らず女の子をエスコートも出来ずただかっこつけで、シャツの前を開けて良いレストランで浮いているのを何度も目撃しているが、自分に似合う格好をして、良い顔をしていてちゃんと女の子をエスコートしている人、ほとんど見かけたことがない。 それこそ「メトロセクシャル」だと思うんだけど。 タキシードのタイの結び方を知らないくせにお洒落を語らないで欲しいし、マナーを身に付けてもおらず、マナーがなくても魅力的に食べる術を知らない輩が女の子と一緒に素敵な食事を出来るとは思えない。 そもそも男の子が眉毛をいじりすぎたり、髪型を異常に気にするのは気持ち悪いと思う。 化粧品を使って、肌を良い状態に保つのは良いと思うが、使うのは男っぽく『Aramis(アラミス)』とかがいいなあ、と思う。 女の子はお化粧しないと失礼な場があるが、男性はちゃんと顔を洗って歯を磨いて、お風呂入ってれば大丈夫。男の顔は自己責任で作るものだとわたしは考えている。 いい顔してる人は、ちょっとくらい眉毛がぼうぼうでも耳毛生えてても、いいのだ。その為に美容院とか床屋さんとかあるんだし。 お洒落だって、やみくもにブランドに頼るよりも、自分に似合う10ドルのシャツの方が良い。 お洒落は自分の気持ちを高揚させて他人にも良い印象を与えるためにするものなので、自分の好きにしたって問題ないのだが、人と会う時とか、場所とかによって自由自在に変化可能であると素晴らしい。 しかし、何より「いい顔」と「中身」そして「マナーand礼儀」がしっかりしてれば、素敵だと思う。 中身とかマナーとかがおざなりで、格好ばかり気にするのはおかしい。あとから中身がついてくればいいけど、そういう人はほとんどいないのが現状。 伊丹十三氏みたいな人が出てくればいいのだが。 なんて長々書いたが、実はまわりにいる。すごいのが。 あまりに勘違いしており、いちいちポーズをつけつつ、ちゃんと人の質問にもこたえられないし、くちゃくちゃ物を食べ、お箸も持てないし、エスコートも出来ない。 わたしが『BARBA(バルバ)』のメンズシャツを着ていたら、みんないるのにそればっかりについて話しをして、会話をスムースにいかせようとしないし。 そんな彼らが「メトロセクシャル」について話しをし始めた時、スープを吐きそうになってしまった。 「俺ってメトロセクシャルだから」 あんたちゃんと綴れんの? と聞きたかった…。 メトロセクシャルも、せれぶりてぃも、自分から「俺ってせれぶりてぃ」とか「メトロセクシャル」とかって言うか? 本物は言わないぞ。 カフリンクスを普通のシャツにつけちゃったり、ワイシャツのアイロンのかけ方を知らなかったり、びっくりしちゃうのだがわたしの周りにいる「自称メトロ」な方々は気になさらない。 この間は靴の磨き方も知らず、『John Lobb(ジョン ロブ)』の安めなお靴を購入されたそうで、買ったばかりの靴を、何もなさらず、また、靴べらも使用せずがしがし履いていた。 もう恥。 わたしは言葉の小姑なので、彼らの言葉遣いに「?」と思うと何故だか知りたいので何故その接続詞を使ったのか、その言葉の意味は何なのかを納得するまで聞くのを彼らも知っているのだが、会うたび彼らの服装を見て固まってしまうので「お洋服にもいろいろうるさい」と思われていて、こっそり「青山のおすぎ(ピーコ?)」(ほんとに住んでるんだけどね、彼は)と言われているらしい。 本当にかっこいいって、そういうことじゃないぞ、と1度言ったことがあるのだが、 「小松さんは固いっすよ。もてなくなりますよ」と笑われてしまった。 確かに固いと思うけど。 彼らも「もてたい」から「メトロセクシャル」やってるんだって。(やる、とかそういう問題ではないと思うのだが…) でも、素敵な女の子は付け焼刃のかっこつけなんてすぐ見破っちゃうものである。 かっこだけで中身が伴わない人なんて相手にされない。 それでもいいならいいんだけど。 男の子用『John Robert Powers School(ジョン ロバート パワーズ スクール)』があればいいね、(揶揄)と思ったら、あった…。 是非行っていただきたい。 素敵な女の子が増えれば、釣り合おうとして素敵な男の子が増える。 が、勘違いして横道に逸れちゃってる人も多い。 是非、いい顔した素敵な男性になって日本に色を添えていただきたい。 いい顔になろうともがく内にいろいろわかってくるものだし、その過程も素敵だったりする。 雑誌やテレビで言われている価値観が正しいわけじゃない、ちゃんと自分のフィルターを通して、そこを通過したものや言葉、レストランなんかを選べる目を持った男性がもっともっと増えるといいな、と思う。 外人にはそういう人が多いので、日本の良い女の子は大抵1度くらい外人と付き合っている。 そんな女の子をちゃんとエスコート出来る男の子、増えて欲しいな。 個人的な希望だけど。 ------------------------------------------ アメリカの「めとろせくしゃる」であるが、かなりgayっぽい人も多い。 New Yorkなんか、いい男はほとんどgay、ということもある。 が、日本の「めとろせくしゃる」or素敵な男の子はgayっぽくならならないように、素敵に「男らしさ」を謳歌して欲しいと思う。
by rinkomatsu
| 2005-06-25 02:04
| 素晴らしいもの。
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by rinkomatsu
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