今日の音。「Guns N' Roses」 “Paradise City”
Napaへ行くのは2回目。 この間も彼の出張にくっついて「美味しいとこに行ってワイン買ってきて」との命令に 「はい!」と元気よく答えていっぱいツアーに参加、ワインを買って来ました。 前回ツアーに参加しすぎ(ホテルが気を回してくれ)、スケジュールがものすごくタイトだったので、今回は知り合いの某ワイナリーの経営者さんを訪ねることに重点を置き、ゆったりスケジュール。 (コンシェルジュがなんにもしなかったというのもあるが) この間はタウンカーでトランクにワインを入れなければならず、ちょっといやだったのだが今回はなんと4WD。 わたし1人で行くのに、なぜ4WD…。ま、ワインがあったかくならないからいいけども。 それはさておき。 ホテルでいつも車を頼むとおじさま運転手さんだったのが、今回は若い人。 San Franciscoを愛されているようで、ゴールデンゲートブリッジから高速に向かうまで、いろいろ市内を見せてくれた。 SFO trivia. ・アメリカのストリップ劇場(日本語だとこうであろう。すごい語句)は、SFOが発祥の地。 ・ゴールデンゲートブリッジは世界の7不思議の1つらしい。 1937年にあんだけのもんをどう作ったか、ということと、ながーいのに土台(というか足?)が少なく、どうやって支えてるのかわからん(すごい技術らしい)そうな。ほんとかな。 ・今すぴるばーぐが住んでいるところ(現在SFO在住)あんまりにも広大なため、高速の出口をもう1つ作ることになったらしい。(本当に大きかった) さて。 某ワイナリーには約束の10:30頃到着。 前もって連絡してあったので、テイスティングルームに入り名前をもらっていた人を探すと、すぐ他の人が「ふぃろそふぁー(仮名。経営者のおじさま。かわいい)をすぐ呼んできます」と言ってくれ、どこかへ消えた。 ふぃろそふぁーさんの古いお友達も家族を連れワイナリーに来ていたが、まずわたしを案内してくれ、なぜこの場所でワインを造り始めたか(朝、霧が長く留まるからだそうな。温度差も大事で、おそばと一緒)、ここのワイナリーでの醸造方法などなど、いろいろ教えてくれた。 樽にワインを詰めたところ。かなづちでとんとん叩き、ワインをあふれさせてふたをする。 スポンジケーキと一緒で、空気が入らないように。後で水を流して綺麗にするため、ふたの近くは赤い。 この樽は4万円くらいするが、4年経つと価値がなくなり(匂いが消えちゃうので)、ばらして観葉植物の土の上にまかれたりするらしい。 テイスティングルーム。 わたしは彼から、シャルドネのリザーブを頼まれていたので聞いてみると、テイスティングルームの男の人とふぃろそふぁーさんがちょっと反応。 「ちょっと待っててね」と言ってふぃろそふぁーさんが消え、男の人も消えた。 よくみると、テイスティングのメニューには載っておらず、何でだろう、と思っていたら8月に発売されるらしく、テイスティングルームの人たちも飲んだことがないらしい、最新のシャルドネなのであった。。 大変なことをお願いしてしまった…とどきどきしていると戻って来たふぃろそふぁーさんが 「凛はこのワインを買った初めてのお客さんです。まだラベリングもしてないから今貼ってもらってるけど、その間にまた飲んで待っててね」 ラベルしなくてもいいです、と言ったら法律で決まっているらしく、ラベルを張っていないワインは売れないのだそうだ。 テイスティングルームの人たちに「すごいことをお願いしてすみません」と言うと 「いいのいいの、試しでわたしたちも飲めるからかえって嬉しいよ」と言ってくれ。うう。ありがとう。 6本入りを2ケース買ったのだけど、1本は出来がどうかチェックしたため、11本。 とっても美味しく、「これからものすごく良くなるね」とみんな笑顔に。 ふぃろそふぁーさんは「1本は日本に帰って試して下さい。あとはあと1年待ってね。もっと美味しくなるから」とにっこり。 赤ワインも美味しいのだが、彼が使っているバイヤーからも買えるので今回は白のみ。 「次にどこに行くの?」と聞かれたので、この間来た時遅くなってしまい閉まっていたワイナリーの名前を告げると 「娘とフットサルチームが一緒なんだよ! 僕の名前を言って、この人を訪ねてね。いないかもしれないけど、誰か面倒見てくれるから」と名前を書いてくれた。 彼のお母さんにお土産、とテイスティングルームで販売しているシルクのスカーフ(かわいい)も下さい、と言うとふぃろそふぁー、「これは僕からのプレゼントです」 頭がフリーズしてしまったわたし、あ、あのう、とかもごもごしていると、みんながさっと袋を出してくれ、「はいどうぞ」。 ワインの箱を丁寧にテーピングしてくれ、運転手さんに運んでもらい、ハグをして 「本当にありがとうございました」と言って車に乗ったのだが、ふぃろそふぁーさんは車が見えなくなるまでにっこりそこにいてくれた。 この年にして、カリフォルニアのワイナリーはけっこう行っているほうであるが、ここは働いている人がみんな楽しそうで優しい。バスケットボールゴールがあって、ラジオで好きな音楽を聞きながらワインを詰めたり、笑いながら楽しそうにお仕事している。 大きくきれーいにしているところは畑にも行かせてくれないし、ツアーはただただオーナーの歴史などを喋るのみでテイスティングが35ドルとか(もんだび)15ドルとか(すたっぐすりーぷ)。 わたしは小さくてみんな楽しく働いているワイナリーが好きだ。 そういうところは、大抵美味しい。(れいヴぇんずうっどとか) 今回の運転手さんは、休日Napaまで来て新しくて美味しいワイナリーを探したりする人で、どんなワインが好きか話しながら、この間閉まっていた某ワイナリー(S)に行ったのだが、また閉まっていた…。 「せっかく名前をもらったんですから行きましょうか? 誰かお世話してくれますよ」 と運転手さんも言っていたのだが、うーうーと悩んだ末、2回も閉まっているんだから縁がないのだろう、と諦め「いいです…」と車を出してもらった。(今後悔している) 「ソーダでも飲みますか?」と運転手さんが連れて行ってくれたのが、『Oakville Grocery』。 冷蔵庫の枠が木で、古い形のものだったり(『山の上ホテル』の天ぷら屋さんの冷蔵庫の、ガラスで枠だけ木版)、デリのご飯がむっちゃおいしそう! (写真は恥ずかしかったので、買ったお水のラベルのかわいさからご想像下さい。ご飯も美味しくて有名だそうです) その後運転手さんおすすめの『Napa Cellars』でジンファンデルとシャルドネ、デザートワインを2本ずつ購入。(安くて美味しい! ラベルもかわいい。コクトーみたいだけど地元のアーティストらしい) また、出来て2年だけどもっとおっきくなるよ、とおすすめの『Nicholson Ranch』へ。 ここには米国某有名俳優と同じ名前の方が働かれている…。 ここでもシャルドネを購入。(わたしは最近白ばっかり飲んでいる) ここにはラマがいて、ぬいぐるみも売っているしギャラリーもある。3種類のワインを2杯ずつ試せて10ドル。安い。 みんな丁寧で、運転手さんは赤がお勧めだったらしいのだが、わたしははちみつの香りがする白を購入。 あんまりNapaに長居すると、街へ帰る高速が1つしかなくとても混むため、お昼を食べて帰ることに。 眺めがいいけど美味しくない(運転手さん談)ワイナリーに連れて行ってくれた。本当に、眺めは綺麗。 この間来た時、1人でランチより運転手さんも、と思ったのだが、予約を取っていたレストラン、 「1人100ドルはするよ、ランチ」と言われたので控えた。 地元の人も値段を見て帰っちゃうようなお店。が、100ドルなんてしなかった。 席について頼んでから運転手さんを呼びに行くのは変かなあ、なんてもじもじしてご一緒出来なかったので、今回は「よかったらランチ一緒にしましょう」とお誘い。 「デリっぽいところと、レストラン、どっちがいいですか?」と言われ、うー、うー、うー、と5分ほどながーく悩んだ末、地元の人が行くようなところがいい! とデリへ。 丘の上にあるイタリア系ワイナリーに併設されたデリで、レシートもらって来ていたのだがどこかへ行ってしまった…。 トマトスープがすんごく美味しかった。隣のはチキンのカルゾーネ。(日本語読みカンツォーネ) MBAを持っている運転手さん、日本経済の話しなどをしながら(なぜか)のランチで、彼が犬を飼っていること(かわいい)、最近おうちを買ったけど、そこは人が自殺した家でとっても安かったこと(彼の出身国では、代々おうちに住み、普通500年くらい建っているのが普通らしく家で誰か亡くなっているのが当たり前なので気にしないらしい。そして何も見ていないそうだ)とか、すごいストームで湿地帯みたいになってしまっていたNapaのこと。 楽しかったのだが…。 高速がおかしい。 「ここから混んでるなんて、見たことがない!」と彼が言うほどの渋滞。 この間も混んでいたが、今回のはすごかった。 つけてもらっていたラジオで何があったが確認しようとしても、トラフィックレポートの番組がない。 結局3時間かかり、その間80'sや70'sの音楽のお話しをしながら 「プロペラをつけて飛びたい」と言う彼に「渋滞だといろんな人が見れて面白いから気を楽に行きましょう。あ、犬」と、あくまでのんびりしているわたし。 その内彼も、全くいらいらしないわたしに「きみは大物になる…」と感化され、やや鼻歌まじりであった。 やっと街に戻り、SFO名物のじぐざぐ道路(名前を忘れた)を通ってくれ(ジェットコースターみたいだった)、ホテルへ。 今回は1つもツアーに参加せず(ふぃろそふぁーさんのは別)、ワイナリーには4つしか行っていないが20本ほどワインを購入。 知られていない小さいワイナリーで美味しいところを見つけるのが好きなわたしはうれしかったが、彼は「ぼくもそういうとこ好きだけど、もうちょっと赤が欲しかった」とちょっと残念そう。ごめん。 今回彼は仕事でワイン屋さんにも行けなかったのだ。 わたしはテイスティングでワインを壷みたいなものに捨てるのが嫌で、「味がわからなくなるよ」と言われても「美味しいのはわかるもん」と言って半分くらい飲むため、ほろ酔い。 るんるんであった。
by rinkomatsu
| 2006-03-12 17:28
| 旅。
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