千鳥ヶ淵。
今日の音。「Michael Penn」 “No Myth”


帰国後、丸の内でいろいろお買い物をしタクシーに乗った。
皇居の周りの夕焼けを見るのが好きだったのを思い出し、目を細めて車窓を見ていたら運転手さんが
「千鳥ヶ淵は今、とても綺麗ですよ」と教えてくれた。

千鳥ヶ淵。

そこは京都氏とよくお花見に行った場所だった。

思えば2回くらい行ったと思う。
『フェアモントホテル』を教えてくれたのも彼だった。
3年くらい付き合っていたのだけど、別れたのは3月くらいだったから最後にお花見をして、なんて粋なことはできなかった。

わたしが帰国してから京都氏が連絡をくれ、会うことになっていたのだがやはり代理店。
打ち合わせのため会えなくなり、ちょうど(なのかな)わたしも風邪でダウンしていたので一緒に桜を見るのは叶わなかったが、この時期になると思い出してしまう。

一緒に車の中から見た桜、一緒に歩いて夜、見た桜。

季節をきちんと感じる人だった京都氏は、今でもメイルなどで季節に触れる。
『Le Bar(ル・バー)』で一緒に見た桜のこととか。(わたしは忘れていた…。男の人のほうがそういうことをちゃんと覚えている気がする)

あんなにせつない思いをしたのは初めてなので、京都氏に繋がる記憶が湧き上がるとわたしの口角は上がって笑顔を作るのだけど、笑っているのか自分ではわからない。
くやしいので奴にこんな話しはしない。
ただ、今たまに会って他愛ないお話しができる関係になれたことが、驚きだし、うれしい。

風は冷たいのに目に入るものがあったかい季節になると、いろんなことを思い出して笑顔じゃない笑顔になる。
こんな時お酒が飲みたくなるのだけれど、今のわたしはHawaiiでの牛の呪いで胃がおかしい。

こういう時は1人が良い。
友達や彼と一緒にいる時にせつなく、なつかしい気持ちになるとみんなに心配されてしまう。
みな大人だから何も聞かないけれど、もし自分の好きな人が今まで見たことのない顔をして外を見ていたら、わたしはどう思うのだろう。
多分聞けない。
でも素敵な恋をしてきたんだなあ、と思う。でもでも、だったらその経験を聞きたい。
でも聞けない。
あとでつらくなるから。
また出発点に戻って、ため息をついてしまうんだろうなあ。

わたしはあれから千鳥ヶ淵の桜を見ていない。


春は、なんだかせつなくなります。
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by rinkomatsu | 2006-04-05 23:03 | 日々の生活。
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