10年前、いろいろあったようでこの本を見て思い出したのは「恋がしたいと思ったら読もう」と考えていたこと。
それから10年経ち、『ジャンプ』でこの本が映画化されたことを知り、六本木の本屋さんで購入。49刷り。村山由佳著。 もともと読むのは早いほうなのだけれど、仕事の移動などでさらっと読めた。 青少年向け小説なのだけれど、「恋ってこういうことだよね」と思うことが堂々と書いてあって気持ち良かった。 主人公の男の子が、人をきちんと思いやれる人で「いいなあ」としみじみ思った。 こういう男の子だったら、年下でも一緒に暮らせる。 強い雨の中、うっかり長靴でない靴を履いて仕事のため2度も銀座に行ったわたし。 三田の彼から何の連絡もなく、せっかく金木犀の季節になったのに満足に堪能せず雨のせいで散ってしまうのか、と思ったら悲しくなった。 「連絡がないなあ」と少し悲しく思うことも、恋の一種と言えるのだろうか。 わたしは純ではない。 その人のことを考えて、心躍るようなこと、ただ温度を感じる距離にいられて幸せだと思うこと、その人といられるなら何を捨ててもかまわないと思うような感情を、もう抱かないと思う。 そんなに純ではない。もういろんなことを知ってしまったから。 でも、それを持ちつつ純な恋ができたら素敵だと思う。 何でそういう感情にならないのかなあ、と思ったら、諦めているからなのでは、と思い至った。 28で恋って言って、いいと思う。ただ、わたし以外の人は。 わたしはまだまだいろんなことをきちんと行えていないのに、そんなこと言っていいの? と考える自分がいるのだ。 連絡くれない、とかうまくいってない、と泣いたり悩んだりの時期はもうこない、というか終わっただろう。 ただ、「ちぇ」と思うだけ。 いろんな人が優しい。 いろんな人が気にかけてくれる。 1度仕事で会っただけなのに、出張先のパリから「お土産、何がいいですか? 服、アクセサリー、靴、なんでもいいですよ」と会社に電話をかけてくれる人もいる。 わたしはぬるま湯に浸かっていて、しばらく何も考えず休んでいた。 そろそろ動いてもいい時期だと思う。 週末、1人で箱根に行こうと思っていたのだがホテルのただ券があったので急遽泊まることに。 るん。 いろんな本を読んで、自分の中に確固たる俯瞰が欲しい。 久しぶりに、1人でホテルに泊まる。
by rinkomatsu
| 2006-09-27 00:41
| 面白いもの。
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