habit.
今日の音。「椎名林檎」 “正しい街”

さっき、昔事実関係はどろどろなのに、その関係を知った人は「そんな風に見えない」と言うおつきあいをしていた某代理店のおじさまと会った。
会ったと言っても、表参道の交番前で5分ほど。

ご飯を食べ、準備をするわたしに彼は「お洒落していくんだね」。CoSTUME NATIONALのカーキ色のニットにBlue Cultのジーンズ、ルブタンのわに皮だかへび皮のパンプスにBurberryのトレンチ。どこがお洒落だ。
「ずいぶんメイクに時間かかってるね」(いきなり英語で言った。むっとしている証拠である)
わたしはこの2日ほとんど外に出ていないのでお化粧をしていなかった。のでマスカラや眉毛パウダーなどに違和感があり、時間がかかっただけなのだが。

行って来る、彼はこの後どこかに行くみたいだし、すぐ帰るから、と言ったら「相変わらず忙しい人なんだね」。会ったことも話したこともないくせに。

おじさまにとある推薦状をお願いしたのだが、わたしは彼にも書いてもらう。
本当はお友達で凄腕弁護士のI氏にお願いすれば万事うまくいったのだが、締め切りが近く焦ったわたしはいろんなものを返してもらうため電話した際、おじさまについお願いしてしまったのだ。
「あと1通は、誰に頼んだの?」と聞く彼。嘘が苦手なわたしは言葉につまったのだが、結局言ってしまったところから、彼の心配が始まった。(当たり前だが)

玄関を出る際、ぱたぱたと走ってきてはぐ。
「う、くるしい」と言うわたしにかまわず彼は「ほんとに早く帰ってくるんだね?」と繰り返し、
「玄関の電気はつけておくし、鍵も開けたままにしておくから」と早く帰ってこいビーム。
何にもないってば、このあと銀座の取引先のとこに行くって言ってたし。
すっかり雨の上がったとおりを歩いて交差点へ。本屋さんの前にタクシーが止まっていた。
おじさまはよくわたしと待ち合わせした場所にタクシーで現れ、降りずに乗ったままでわたしが現れるのを待っていたなあ。
もしかして、とタクシーの窓からそっと中をのぞいてみたら、おじさまがいた。
「おお、久しぶり。はいこれ」
会社の袋を渡される。髪を短く刈り込んで、一層若く見えるおじさま。
「髪、どうしたんですか? びっくり。お忙しい中ありがとうございます」
「いいんや。元気?」
タクシーの運転手さんが見ているにも関わらず、彼はドアを開け立ち上がり、わたしと話しを続ける。

まだ用紙があるなら書き直す、連絡してくれ、これから銀座へ戻るなどと言い、彼はまたタクシーへ乗り込んだ。わたしはタクシーの運転手さんに挨拶をし、「行ってらっしゃーい」。
以前だったらタクシーに乗り込み、2人でどこかへ行ったものだったが今は違う。

スターバックスでコーヒーを買って帰りたいな、と思ったのだが表参道のは早く閉まってしまうので、あづまに寄って充実野菜を買い、近所の猫が集まっているスポットで猫に挨拶をし、帰った。その間、おじさまから電話が2回。
「髪伸びてたね。黒かった」
「そんなの会った時に言えば良かったじゃないですか」
「恥ずかしいじゃん」
この人は変わっていない。「髪短くなってましたね。どうしたんですか?」
「これから坊主にしようかと思ってる」
「似合いませんからやめてください」爆笑する彼。
「時間があるほうがいろいろ考えられるから、本当に用紙が用意できればまた書きなおしたい」と。結構真面目。
別れた人と友達になるのは、100%中70%くらいしか愛情を使っておらず、残った30%の気持ちが友情に昇華するのだとわたしは思う。
わたしは彼に対し120%くらい自分の気持ちを向けていたが、普通に話せたさっきは何だったのだろう。
寝ているドラミを前にして、わたしは大人になったんだな、と思うことにした。
そして、変わっていない彼の横柄な癖をいろいろ思い出した。
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by rinkomatsu | 2004-10-27 00:40 | 日々の生活。
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