今日の音。「絢香」 “三日月”
□「男の人」について書きましたが、某ブランドのお偉い方(以下UOMO)とお会いしました。 見えないところでお金を支払ったり、ちゃんとレストランの予約をしたり、退屈させないようにお店の人に紹介したり。 こういうことを男の人はいつから学ぶのだろう。 一番「男の人だなあ」と思ったのは、話しの聞き方と他者への態度。 わたしは心底腹が立たない限り、他の人がいる場所で怒らせた対象者や、態度の悪いお店の人に怒ったりしない。ちょっとむっとしても流す。 しかしそういうことができない人は意外と多い。 上手な怒り方もあるし、ばりっと怒らなくてはいけない時もある。 UOMO氏は他の人も巻き込んで楽しく会話ができる人。むっとしても、わたしに謝ってから上手に怒るというかたしなめどうして欲しいか伝えられる術を持っている。 失礼ではない間の取り方で、他の人の空気観を読み、楽しく会話ができる人って、なかなかいないと思うのだ。 最初は「ヘッドハントかなあ」と思っていたのだが、いろいろ(人生形成や今までの歩みなどを聞いてしまった)話す内に違うということが判明。 てっきり関西人だと思っていたのだが、ばりばりの東京人であった。 □「こむでぎゃるそん」が期間限定のお店を青山店の外に作りました。その名も「PLAYBOX」。 てっきり「また店内掃除かなあ」と思っていたら、次の日には青い箱が。 近くのぎゃるそん店舗のスタッフも「どう? 売れてる?」と青山店舗へ様子を伺いに来る中、初日は8人くらい並んでいた。 メディアにもほとんど公表していないらしい。 1カ月くらいしか開いていないらしいので、興味のある方はどうぞお早めに。 □三田の彼が『天使の卵』などを読んで「女の人目線だ」というので「ではあなたの考える男目線の本は何?」と聞いたら、よりによってわたしが宇宙で1番カフェで同席したくない、辻仁成の『冷静と情熱の間』の青いやつを貸してくれた。また、よりよってが重なるが、他の人から借りっ放しの又貸し本。…。 わたしはほんっとに辻が苦手なのだが、がんばって読んでみた。 三田の彼そっくり。 芽実という女の子と一応付き合う主人公は、旧友が訪ねて来て一緒に飲む際彼女に 「そんな顔をするなら帰っていてくれないかな。折角の崇との再会が台無しになる」とのたまう。 お前何様だよ。 ずっと他の女を心に住ませておきながら、どんな神経でそんなことが言えるのだ。 しかも日本語いつも超ぎこちないし。 帰って欲しいなら他に言い方あるし。 他の女の話したいからって追い出すことはない。 と、かなりむっとした。なぜなら、三田の彼の以前の口調や態度にそっくりなのだ。 わたしは辻氏のこの本、感情が見えないと思った。 主人公達の感情の機微がわたしにはちっとも伝わらない、伝わってこない。 なんだかうわべだけという感じ。大根役者のマクベスみたいだ。 かなり感情移入しやすいタイプなのだが、これってどうしてかなあ、と思った。 村上春樹の本を読んだ時みたいな感じ。心の中には何も残らない。ただ主人公が「三田の彼にそっくりじゃん」と思った。彼も、主人公と同じようにある女の人が忘れられなかった人だから。日本語に自分の心を反映させるのが下手だから。 オフィスからお昼を買いに行く道を歩いていて、ふとわたしは心が深い人が好きなのだ、とあらためて実感。 深く深くもぐっていくうちに、いろんなことを発見したりその重みに触れたり、思いやりを見ることができるのが好きだ。 その日、京都氏からわたしのe-mailに対する返事が来ていて、わたしの「あなたの恋愛観に近い、またはこれが男の人の恋愛観だと思われる本をあげよ」という質問に対し、あまりそういう本はないけど、好きになる人は「僕と会話が楽しめる人」で「深さが何メール潜降したところで会話できるかがとても大事」と心の深さ=心度(しんど)と当て字をしていた。 わたしもそうだ、多分。 変わってゆく三田の彼の、今の恋愛観を示す本を聞いたのだが、あの人はいろんなことをメイルで聞くと、最後の1つにしか答えてこない。 もうそれに慣れたので怒らないが、歯医者後だったので「麻酔でよく噛めない」というのには苦笑いした。音波歯ブラシにして、歯医者に行ってない、といばっていたのにね。虫歯あったじゃん。 今度彼の恋愛観を示す本、聞いてみようと思う。 □某友人(ここに何度も登場しているが、センシティブな話題なので伏せる)が流産してしまった。 流産というよりも、まだ早期なので繊細な時期らしく、この時期は注意が必要らしい。 でも、赤ちゃんは亡くなってしまった。 彼女は子供を熱望していたので非常にショックだったと思う。 わたしは日光にいる間そのメイルを受け取り、内輪の中で「彼女は大丈夫なの?」とか「言うことに気をつけてね、ふと言ったことで傷ついちゃうから」と思いやりから交わされるメイルでの会話を見ていた。 悲しみは、自分で乗り越えるしかないとわたしは思う。 いろんな意見があると思うが、自分はそうなので。 そして、こんなに悲しいことに対して、何も言えない。ただ黙ってしまう。 やっと自分の中で区切りが少し付いた時友人は有益だが悲しい時にはどんなものでも、どんな人でも役に立たない。 今悲しみの中にいる彼女に対し、わたしはできることがない。そう考える。 父も同意見で「だから小松家は冷たいって言われるんだよな」と。 彼女に区切りが付いて他の人と会いたいなと思ったらわたしはいつでも遊びに行くし、予定を空ける。が、悲しみの真っ只中にいる時に行っても気を使わせるだけなのだ。 女の子達は会いに行ったらしい。 わたしはただ、カードを送った。 メイルよりも、カード。何にも触れず「If you want to see something warm, Dorami would be happy to see you.」と書いた。 彼女も猫がいるが、ドラミに会いたいと言っていたので。 嫌な例だが、わたしはドラミがもし死んだらしばらく誰にも会うことが出来ない。 笑えない。 話せない。 少し回復した時に、友達と会って元気を貰って1人で立てるようにしてもらう。 ただ、それまでにどれくらいの時間を費やすかはわからないけど。 彼女は結構強いとわたしは思っている。 半分くらい元気になったら、ぜひ連絡してほしい。今はお互い気を使っちゃって、いや、彼女のほうがわたしに気を使ってしまって、余計に疲弊させてしまうと思う。 自分の悲しみや相手の悲しみ全部の気持ちを感じることはできないけれど、とても悲しいことはわかる。 その悲しみを思うと、おこがましくて何も言えない。 □携帯が退院しました。 2つくらい性能の良いものを代替機で使っていたので、すっかり今の携帯が不便に。 新しいものにかえることにしました。欲しかったものではなく、1番新しいものから1つ前のもの。 デコラティブな装飾を施すか、今のように電話にぺたっとステッカーを貼るか、考え中。 もう11月。そして1時。 寝ます。
by rinkomatsu
| 2006-11-01 01:09
| 日々の生活。
|
by rinkomatsu
フォロー中のブログ
くらげねこの雑記帳
いい日ダビダビ。 酒と写真と。そして人生は続く。 tous les jou... 風の谷にあこがれて London研究日誌 医薬化学者の備忘録 ワイン山の麓から みどりの大冒険 Glenelg Girl 邂逅の日々:恵比寿コスモ... Requiem for ... 学大婦女子生活記。 ほんとうに猫と暮らせるのか リンク。
リンクしたい、とお考えの稀有な方はご連絡いただけるとうれしいです。 また、記事を引用希望の方も許可なしではなさらないで下さい。 日本にアニマルポリスを誕生させよう 花音修行日記 A Day In Tokyo その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||