今日の音。「椎名 林檎」 "虚言症"
女の子は、気持ちをたたむのが上手らしい。 わたしは自分の気持ちをていねいにたたんでポケットにしまうような恋をいくつかしてきた。 今好きな人にも気持ちをたたんでしまうことがある。 わたしとクリエイターさんはお互い同じような環境で生活を営んでいるのだ。 同棲は強いと思う。 結婚は法だが同棲は時に結婚以上の拘束力を持つのではないだろうか。 自分も男性と生活しておきながら、わたしはクリエイターさんと生活を共にする女性にやきもちを妬いたりする。 この、棚の上げっぷりは何なのだろう。 2人でいる時、わたしとクリエイターさんはほとんどいつも笑っている。 笑顔で構成される会話は、マジックミラー越しにお互いの友人を配置し実況中継してもらうと 「おおっと小松、今日7回目のばか台詞ですねー。何度クリエイターさんをほめれば気が済むんでしょう!」 「あー照れてますねえ、すごい、ほめ殺しの応酬だ!」 なんて言われかねないものだ。 あんなにまっすぐ向かって来て、自分の気持ちを言葉にする人を初めて見た。 わたしはクリエイターさんに会って前よりもよく笑うようになったと思う。そして素直にも。 一緒に過ごす時間が多くなるにつれて、お互いの相手のことが気になり始め、少しずつ相手のことを話す機会を持つようになった。 知りたいけれど、知りたくない。 わたしはクリエイターさんの彼女の顔や声、雰囲気などを知りたくない。 もし遭遇して空気感を知ってしまったら、どうなってしまうのだろうと思う。 「正しく『男性』」とわたしが形容するクリエイターさんは、わたしの顔を見て何を考えているかわかってしまう。 クリエイターさんは考えが顔に出やすい正直な人なのでわたしが感情の変化を知るのは容易なのだが、今日はお互い「何かあった」顔をしていた。 クリエイターさんはちょっと仕事のことで、わたしはちょっと同居の彼のことで。 「何かあったらシェアしたいから話してほしい」 と言われても、同居の彼とのもめごと、というかわたしが一方的に怒っていることについてなんて話せない。 クリエイターさんからの質問に嘘をつけず、同居の彼と「旬房」でディナーしたことは知れてしまったけれど。 人でなしのわたしにも、お互い同棲中という関係は初めてなのでいろいろ人から聞かれる。 この間法律塾のゼミで一緒だった男の子に「大人の関係だね、でも気持ちは揺れないの?」と聞かれた。 彼は「いつも浮気されて別れるんだよ…」と自らの恋愛を語り「浮気中の女の人って何であんなに普通なの!?」と言っていたが、いえ、わたしの場合揺れまくりですよ。 そしていろいろ考えますよもちろん。 うちの場合、扶養家族のドラミさんもおりますし。 本当に、いろいろ考える。 だから1人で飲む機会が増えたし、暇さえあればぼうっとしている。 音楽がないと困ってしまうし、1日会わないと「久しぶりに会っているなあ」と思う。 でも、やっぱり生活を共にしている相手は強い。 自分の場合もそうだから、わたしは少しずつ気持ちをたたんでいる。 その回数がどんどん多くなっていったら、わたしとクリエイターさんは会わなくなるのだろうか。 年上のお友達が「失うことを考えている人は大丈夫、失いませんよ」という趣旨のことを言っていたがわたしは少し違うのでは、と思った。 思考がぐるぐる回る満月の夜。 明日は素敵な日になりそうな気がするけれど、この気持ちのままでは眠れないなあ。。。 バッティングセンターに行きたい。
by rinkomatsu
| 2008-04-21 02:20
| 日々の生活。
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