今日の音。「KING CRIMSON」 “21ST CENTURY SCHIZOID MAN”
社長は伏兵にLというモデルの妹Sをわたしのところへ送り込んで来た。 「凛ー、今キディランドだから歩いて行ってもいい?」 とS。昨日会ったばかりなのにフレンドリーである。 「今帰って来たからいいけど、うちに来たいの? どっか行きたい?」 「普通の日本人の暮らしが見たいの」 という彼女。うちは彼がアメリカ育ちで国籍も向こうだから日本っぽい家って感じじゃないよ、と言ったのだが来たいのだそう。 これから家のことで裁判になるかもしれず、その資料などを作ろうと思っていたのだが、まあいいかとokした。 家に来た彼女は、玄関に靴を脱ぐ場所がないのと、CNNやBBCがいつでも見られ、『CHAPPELLES' SHOW』や『FUTURAMA』、『SEX AND THE CITY』などのDVDがあるのに「アメリカみたいだね本当に」とびっくりしていた。 ドラミにご飯をあげて、猫日記に記入していたら「そんなことまでしてるの」と驚くS。 わたしはドラミに何時にご飯をあげたのか、いつうんちをしたのか、何をおやつに食べさせたのか、どんな様子だったかなどを彼女が家に来てからずっとつけているのだ。 そして極めつけは『PET MUSIC』というASPCA推薦のペット用CDを留守中かけている、と言ったら「お金かけすぎだよー、うちの猫なんてほったらかしよ?」と。そ、そうかな。 「いつも凛って外食?」 「ほとんどそうだったけど、今ダイエット中だから一応家で食べるようにしてるんだけど。何で?」 「日本の家庭料理が食べたいの。今日暇だったら作って!」 にこにこするS。 家庭料理…。この家にはアメリカ製のお鍋しかない。わたしは煮物とお味噌汁が得意であるのだが、煮物は雪平鍋がないと美味しくできないのだ。困った。 結局ご飯を炊いて、肉じゃがとほうれんそうのおひたしと冷奴になめこのお味噌汁(アメリカ人は好きな人多いのだ)を作ったら喜んでいた。 しかし転んでもただでは起きない伏兵。「ねー、ラジオどうするの? 事務所には戻んないの? K(仮名。社長)は戻ってきて欲しいなあってわたしにも言ってたよ。」 着実に攻めてくる。 「いいのわたしは。ご隠居なの」 「ここは東京でしょ? フロリダじゃないのよ」(フロリダは税金が安いのでリタイヤした人が多く越すのである) 彼氏からホテルに電話があると言って彼女は彼が帰って来る前に帰ったが、最後まで「出ようよ出ようよ」と言っていた。 わたしは社長に電話し「あのう、伏兵送ってこないで下さい。いろいろ忙しいんですよこれでも。裁判するかもしれないのでそれを前提にした話し合いとか、パーティとかサイモン・ラトルのリハーサル観に行ったりするので」 「サイモン・ラトルは僕が手配したんだよ」 と嘘をつく彼。抽選で当たったんだい。「でもスポンサーはあそこでしょ? 出たからだよ」とねばる彼。何でそこまで仕事させたいのかわからないけれど、また「考えます」という答えを引き出されて「じゃあねー」と電話を切られた。 交渉上手だわ。さすがやり手。 Sは彼氏とのらぶ電話が終わってから電話をかけてきて、「さっきのペット用CD焼いてくれる?」と言ってきた。やっぱりペットと共に過ごしている人はペットに対しいろいろしてあげたくなるものである。
by rinkomatsu
| 2004-11-10 22:45
| 日々の生活。
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